入院13日目


やはり大部屋なだけあって同室の高齢者によるイビキが少々難儀だ。しかもよく眠られるようで、三食飯を食べるたびに眠ってイビキをかいている。 やかましいのは確かだが、聞こえる側の耳のAirpodsが残っていたので気を紛らわせるにはとても重宝する。テクノロジーまじバンザイ。

昨夜から大分うんちしたい感じになってきたので、朝食時に女性の看護師に何とかトイレに連れて行って貰えないだろうかと頼み込んでみた。結果、聞いてみると言いながら放置でスルーされた。忙しいのわかるんだけど普通にスルーしたり約束スルーする奴らそこそこいるよな…その点は少々ムカつかんでもない。 前回尻の世話をしてくれた看護師は排泄介助が嫌いなのかまともに拭いてくれさえしなかったが、今日の担当看護師に言うときちんとやってくれると言う。程なく我慢しきれなくなったので、チリトリみたいなベッド上排泄器にまたがって用を足した。完全に寝たきりでこいつを使うのは少々無理な気がする。まず見えないから正しい場所にあてがえているかわからず、粗相する危険性がチラつく。その上、同時に小用を足すことを想定されておらず、小便と大便を別々にコントロール出来るのでないかぎり、尿瓶と同時使用せざるを得まい。60度程度まで体を起こすことができれば、オムツよりむしろこちらのほうがまだ用は足しやすいかもわからん。

医師によれば90度まで起こしても良いけど車椅子は明日からだからトイレはだめ。洗髪は検討するって言ってくれたけど、看護師スタッフがベッド上はめんどくせーから嫌って言ったのか却下になった模様であった。 ところが今日の担当の看護師がおそらくは個人的好意で洗髪をしてくれた。とてつもなく爽快、頭の不快な匂いが消えたお蔭でより眠りやすくなったように思える。

兄貴と姉貴が部屋の掃除をしてくれたらしい。必要なものを持ってきてくれて、体拭いたり揉んだりしてくれてから、少しして帰っていった。ありがてーありがてえ。

明日からは車椅子というが、正直三半規管の平衡感覚はまだまだ不十分な感じだ。現在も60度程度までベッドを起こしてこれを書いているが、正直40度を越してくるとかなり疲れる。だがおそらく、疲労を押しても体を起こしていることを続けなければ三半規管の早期復活は望めないのではないか、って気もしている。疲労はありそうだが明日からのリハビリにガッチリ取り組んでいかねば。