入院19日目(右肩鎖骨、肩甲骨手術)

右肩手術当日である。

時刻は13:30開始予定。 はじめての全身麻酔手術であれば色々と緊張もあるだろうものの、既に入院してから一度全身麻酔の手術は受けているし、おにんにんに管も突っ込まれたり抜かれたりしたし、ベッドで寝たきりうんちとかもやったし、これ以上何があるんだって感じなので気負うことはあんまりない。

時間までのんびり過ごす…というわけにもいかない。頭部の手術後の診察がある。リハビリもある。ちょっと動くだけでソコソコ疲れるから、8:00amすぎから飯食って診察とリハビリ行って、一休みすればお昼時。

12:30pm過ぎに看護師スタッフが訪れて、

「手術終わったらそのまま整形外科に移動になりますんでねー、ちょい早めに手術室いきましょっか」

という。うーん、しょーがない事なんだろうけど病室移動になるたび何かチョイチョイ物がなくなる(タオルとか歯ブラシとかそういう細かいやつ)から早めに言っといて欲しかったなあ…。

手術室には徒歩で向かう。セキュリティドアをくぐるとベンチに座らされて、ネットキャップを被るよう指示される。フルネームを尋ねられ、手術箇所にマジックで印をつけられる。いざ手術室へ。

手術台へ寝そべって、心電図やら酸素飽和度、血圧なんかの測定器を体中にペタペタと装着されていく。

「点滴しまっせー」

と左手の甲に点滴針を挿入、ズブリ。めちゃくちゃ痛くて少々涙目。周りを見回すと5〜6人以上は参加者がいるように見える。ふーむ、やっぱり全身麻酔の手術だと整形外科みたいな救命より機能回復のための手術とはいえ、参加スタッフは多いんだなー…などと思っていたのが最後の記憶。どうやらこのあたりで麻酔導入が済んで意識を失ったみたい。

17:00前後くらいに痛みで覚醒。肩の奥がおそるべき痛さで悶絶する。経験の無い痛みだ…なにこれマジでヤバくない?と思うものの酸素マスクされてるうえにまだ朦朧としているから声で痛みアピールが満足にできない。麻酔薬が点滴に追加される痛み止めボタンを握らされて直ちに連打するが一向に痛みが止まない(そもそも連打したところでいっぱい麻酔薬が出るわけではないw一発につき30分に1度麻酔薬が追加される仕組みだそうな)。

とにかく肩の奥、深部に強烈な鈍痛が響き渡る。 麻酔科医が来た時に耐えられない、と申し出たら神経ブロックを打ってくれることに。

準備に結構時間がかかったらしく、神経ブロック準備完了時には慣れて来たのか痛み止めが効いたのか、耐え難い…!ってほどではなくなっていた。 そう申し出てみたが、実際のとこ手術は予定より深くまで切ったらしく、術中の神経ブロックでは足りなかった様子。念のため打とうと言われたのでそれでは、と。

に局所麻酔。首に注射なんて初めてで相当ビビったがチクッとした程度。その後神経ブロック注射?鈍い痛みはあったがさほど気にならず。済んだ後からかなり痛みは引いた。30分ほど経つと腕に痺れる感が出て、動かせるがだるい。痛みは完全に感じなくなった。 19:15には酸素マスクも外れて動けるようになると言うが待ち遠しい。喉も渇いたし腹ペコである。

そういえばおにんにんに管入ってないな。術中に抜いてくれたのか、よかった。オムツ履かされてるけどトイレ行きたくなったら脱いで行って良いとのこと。

それにしても、術後の覚醒直後って眠気とは違ったダルさがあるな…初回の手術後もそうだったっけ。やっぱりフレッシュな間にログ取らないと忘れるもんである。

酸素マスクが外れたので早速起きてMacBookでツール観戦の用意…と思ったが起き上がっただけで気を失うかと思うほど疲れた。息も上がるし汗も大量にかく。やっぱり全身麻酔の手術後は相当疲れているらしい。 看護師さんに手伝って貰いながらMacBookの設置はなんとか完了。

腹ペコだったが主治医は

「飯は駄目だねwゼリーくらいなら食って良いよ」

とのこと。しかしコンビニまで行ける気がしない。当然行かせても貰えない。ダメ元でお願いしたら看護師さんが内緒でお使いに行ってくれた。ありがたい。

ヨーグルトとゼリーを食べてレース観戦。その後はうつらうつらしながら朝まで過ごした。途中神経ブロックが解けて痛みが出て来たが、もう耐えられない程ではなくなっていた。