入院15日目

ついに自力歩行がアンロック。相当フラつくし、頭を起こしているだけでかなり汗をかくが、低血圧によるものでは無いようだ(血圧は下がっていない)。

現在21:25だが、本日既に4度目の大便。回数を重ねるごとに緩くなり、4度目には普段並みの下痢に至った。流石に二週間にわたって溜め込んだだけあって、排泄可能になった途端にこれである。とはいえ一回でドカンと出てくれればありがたいところだが、人間そこまで都合よく出来ていないのかも知れない。

顔面神経のマヒは多少良くなっているような実感がある。リハビリスタッフもよくなってる、もしかすると劇的に改善するかもと言ってくれた。

自力歩行ではまだフロア内、スタッフステーション前までしか移動が許されておらず、コンビニに行って好きなものを買う…のはお預け。辛い。

ふと気付いた中に中々の不都合がある。顔面神経麻痺の影響なようだが唾液が全くと言っていいほど出ない。夜間は自身の口腔内の渇きによって張り付きの不快感で目覚めるほどだ。

リハビリスタッフに相談したところ、快くコンビニまで買い出しに行ってくれた。そういえばwifiルータも昼過ぎに届いて、難なく看護師長のマダムが届いたわよォって届けてくれた。仕方ないことかもしれないが、看護師ほど何かを訪ねるのに適していないスタッフはいないように思われる。待遇の問題かどうかわからないが、奴らの大半はいかに自身の仕事を増やさないかが最優先であるように思われる。

入院14日目

ついに車椅子移動(介助付き)自力立ち上がりがアンロックされた。

立ち上がると相当クラつくけど、思っていたほどではない。少々気分は悪いが起きていようと思えば起きていられるレベル。従って飯も座位で食えるように。

コンビニ連れてってくれと頼んだが忙しいとすげなく断られた。頭は近くの洗面台でホットシャワーが出るようで昼間に洗ってもらえた。毎日頭が洗える幸せよ…

歯磨きは夜申し出るまで一度もさせて貰えなかった。基本的に、大部屋へ移ると退院間近で自力で大半を賄える人が多く、寝た切りである患者などはほぼスルーされるようだ。スタッフの中には明らかに面倒そうな態度をとるやつもいるが、遠慮しているとまじで完全放置を食らうので、遠慮なくナースコールを連発すべきと悟った。

ネットワーク制限が発動したためテキスト以外のサービスにはほとんどアクセス出来なくなって超暇である。 何かネットでwifiルータなどレンタルして病室で受け取れないか看護師に相談したがすげなく断られた。ご家族にやってもらうしかないですね、て近所にいねーよボケ!ムカついたしどうしようもないから勝手に発注かけてみた。明日届いて怒られるかどうかはわからんけど。

就寝直前に突然ドクターの来訪。肩甲骨の予後が良くないから手術をお勧めする、とのこと。全身麻酔だそうなので、また気付いたら終わってるパターンであるが、おにんにんに管突っ込まれることを考えると少々気が病むが致し方あるまい…

入院13日目


やはり大部屋なだけあって同室の高齢者によるイビキが少々難儀だ。しかもよく眠られるようで、三食飯を食べるたびに眠ってイビキをかいている。 やかましいのは確かだが、聞こえる側の耳のAirpodsが残っていたので気を紛らわせるにはとても重宝する。テクノロジーまじバンザイ。

昨夜から大分うんちしたい感じになってきたので、朝食時に女性の看護師に何とかトイレに連れて行って貰えないだろうかと頼み込んでみた。結果、聞いてみると言いながら放置でスルーされた。忙しいのわかるんだけど普通にスルーしたり約束スルーする奴らそこそこいるよな…その点は少々ムカつかんでもない。 前回尻の世話をしてくれた看護師は排泄介助が嫌いなのかまともに拭いてくれさえしなかったが、今日の担当看護師に言うときちんとやってくれると言う。程なく我慢しきれなくなったので、チリトリみたいなベッド上排泄器にまたがって用を足した。完全に寝たきりでこいつを使うのは少々無理な気がする。まず見えないから正しい場所にあてがえているかわからず、粗相する危険性がチラつく。その上、同時に小用を足すことを想定されておらず、小便と大便を別々にコントロール出来るのでないかぎり、尿瓶と同時使用せざるを得まい。60度程度まで体を起こすことができれば、オムツよりむしろこちらのほうがまだ用は足しやすいかもわからん。

医師によれば90度まで起こしても良いけど車椅子は明日からだからトイレはだめ。洗髪は検討するって言ってくれたけど、看護師スタッフがベッド上はめんどくせーから嫌って言ったのか却下になった模様であった。 ところが今日の担当の看護師がおそらくは個人的好意で洗髪をしてくれた。とてつもなく爽快、頭の不快な匂いが消えたお蔭でより眠りやすくなったように思える。

兄貴と姉貴が部屋の掃除をしてくれたらしい。必要なものを持ってきてくれて、体拭いたり揉んだりしてくれてから、少しして帰っていった。ありがてーありがてえ。

明日からは車椅子というが、正直三半規管の平衡感覚はまだまだ不十分な感じだ。現在も60度程度までベッドを起こしてこれを書いているが、正直40度を越してくるとかなり疲れる。だがおそらく、疲労を押しても体を起こしていることを続けなければ三半規管の早期復活は望めないのではないか、って気もしている。疲労はありそうだが明日からのリハビリにガッチリ取り組んでいかねば。

入院12日目

入院12日目か。長いんだかどうなのかよくわからんようになってきた。

昨夜も就寝前には首回りから手術痕まで少々痛んだ。疲労によるもんだろうか。ぐっすり寝た感は無いが気付けば朝だった。

6:30頃起こされ血圧と体温を測られる。その後8:30前まで放置、それから朝食。

毎朝7:30前後に先生が問診に来ていたが、今日は全くその気配がない。

9:00過ぎに見切りを付け自身で勝手に60度までベッドを起こしてやった。問題はないようだ。ここまで起き上がれると、ついに起き上がってる感が感じられるようになる。

ところで今日は土曜のようだ。思っていたより1日進んでいる。ということは、明日兄弟が見舞いに来てくれるわけか。頼むものをリストアップしておかなければ。

そう思っていたら来てくれるのは今日だった。部屋も色々片付けてくれるらしい。普段の生活がこういうところに出てしまうな。考えなければ。

昼前、突然の大部屋移動を伝えられる。

大部屋へ移動し、一気に扱いがぞんざいになった。危機は脱した患者とみなされた、と見て良いだろう。昨日必死こいて大便をオムツにしたわけだが、看護師がおざなりにボックスティッシュで拭っただけだったようだ。本日の清拭時に自身で尻を拭うととんでもない状態であった。あの野郎。女だったけど。

兄弟にMacbookを持ってきてもらって一気にテキスト打ちが楽になる。

改めてコケたシーンの映像の話を聞いたが、”突然コケた”ように見えるそうな。となると、路面にギャップがあったか何か大きなゴミでもあったのを見落とした可能性も高そうだ。いずれにしでもどうしようもなかったが。

なんにしても早いとこトイレとシャワーを一人で済ませられるようになりたい。まあそうなったら退院じゃね?って話でもありそうだが。

入院11日目

昨日夕刻ころからの発熱・頭痛・悪心は朝方には大分治っていた。リハビリは頭痛があるのに調子コイたり見栄を張って頑張るものではない…

右顔面神経の麻痺には進展なし。

今日は一度も歯を磨かせて貰ってないし、持って来いと言われて持参したカトラリーも捨てられてしまった。おそらく今日の看護師は愛想は良いが地雷系だろう。清拭で体を拭いて貰った後タオルケットがびしょ濡れになっていたのも少々イラつく。

ベッドは45度まで上げて良くなった。順調なら毎日15度ずつ上げていくという。

日曜には垂直の計算だが、少し様子見して月曜から車椅子に移る予定だそうだ。

明日には裂傷痕と手術痕の抜糸、問題無さそうなら日曜から洗髪も考えるそうな。もう風呂無し12日でいい加減枕が臭い気がする。